私は痛みを取り除く技術をウリにした治療院モデルから、痛みや病気が出ない体にするメニューをウリにした治療院モデルへシフトする方法を発信しています。
いまいちピンとこない先生も多いと思うので、私の治療院で実際に展開している活動やサービスの一例を挙げると
- 2ヶ月10万円のオンラインダイエット講座
- 栄養指導にEMSを加えたボディーメイク
- 半年〜1年にわたる長期のコース販売
- 再生医療クリニックとの医療提携
- 栄養指導による慢性疾患への対応
- 内臓ケアや歩行指導etc
などがあります。
売上ベースで見てもこの治療院モデルに転換してから月商450万円を1年以上ずっと継続することができています。
こう見るとすごい実績を持ってるように見えますが、この治療院モデルを導入する前はマンションの一室でギリギリの経営をしている治療家でした。
私は2007年、26歳の時に鍼灸整骨院を開業しました。
いわゆる保険の効くマッサージ屋さんのような完全に保険に依存した整骨院からのスタートです。
開業当初の整骨院は経営状態こそ良好でしたが、だんだんと保険頼りの経営に限界がきて方針転換に迫られました。
そんな中で体の歪みをなおす特殊な施術に出会い、治療家として第2の人生を歩くことになります。
もともとハマりやすい性格で一生懸命学んでいると、師匠も目をかけて手取り足取り技術を教えてもらえました。
その師匠の後押しもあって、私は保険の整骨院を副院長に譲り、1人で完全自費の治療院をゼロから始めることにしました。
今までの生活を捨ててゼロからやり直すことに家族や周りの反対もありましたが、
そう信じて、ひたすら技術を磨くことに没頭しました。
しかし…
整体の技術は上がっても、なかなか売上が伸びません。
そのことを師匠に相談すると、「お前は技術の研鑽が足りない!」と一蹴されました。
また成功しないのは雑念があるからだと、マーケティングや集客、他の施術も一切辞めて、整体の技術を磨くことだけに集中するようアドバイスを受けました。
そうすれば必ずうまくいくと。
それから5年。私は他の誰よりも技術と真摯に向き合いました。
「技術があっても売上は上がらないよ。」と言われても、
そう信じて全てを技術に捧げました。
しかし、技術力が師匠にセミナー講師を任されるほど上達しても売上は上がりません。
2,000 万円近くあった貯金はどんどん減っていき、貯金残高は 10万円を切りました。
それでも「辞めます」と言えなかったのは、同じ師匠の元で共に技術を学んできた仲間を見捨てたくなかったからです。
「ダメなら自己破産だ!」と思い切って消費者金融からキャッシングをしました。(銀行からの融資は断られる始末)
もう後がないと思った私は、師匠には内緒で技術以外の経営改善に取り組みはじめました。
そんな時に出会ったのが「体の内側からのアプローチ」です。
経営の悩みからくる暴飲暴食で肝臓の数値が異常値になり、再検査の結果が思わしくなければ投薬の必要があると言われたのです。
そこで私は栄養学、病理学、生理学などインナーケア療法(内面からのアプローチ方法)を本格的に学び、食事管理を中心としたダイエットを実践しました。
その結果、2ヶ月でマイナス15kgの減量に成功。体脂肪率も10%下がり、体年齢も20歳近く若返ることに成功。肝臓値も正常値に戻すことができました。

すると私の劇的な変化を見た患者さんから興味を持たれ、栄養指導をサービスに組み込むことになったのです。
その結果、導入初月で売上が70万円アップ、施術以外の売上が毎月面白いように上がっていきました。
今までどれだけ整体のスキルを磨いても月100万円に満たなかった売上が簡単に月100万円を超えたのです。
栄養指導を活用して体の内側からアプローチできるようになったおかげで治療の幅が広がり、アレルギー疾患、神経性の疾患(パーキンソンなど)、婦人科系の疾患を抱えた患者様の来院も多くなりました。
資金に余裕ができたので、EMSや水素吸引などの機材を導入してさらに治療アプローチを増やし、気づけば毎月250万円の売上がコンスタントに入るように。
そんな時、師匠の技術セミナーに参加している先生の90%以上が実は自転車操業のような状態だったことを知りました。
上手くいっているように振る舞っていた、あの先生もこの先生も、実は何年も売上は横倍で、師匠にも仲間にも言えず苦しんでいたのです。
これは技術セミナーに参加している先生の「あるある」なんですが、
- 上手くいっていない = 技術がないと思われてしまうのが恥ずかしい。
- 師匠に相談しても「もっと勉強しろ!」と言われるのがオチなので、「お陰様で上手くいってます!」と嘘をつく。
- 師匠は弟子から「上手くいってる」と言われるので、自分の教え方は間違っていないと確信しやり方を変えない。
という負の循環に陥っていたのです。
だけど、技術が上がるに比例して売上が上がるかというと、実際はそうではなく、次第にセミナー代すら捻出することが出来なくなって辞める研修生をたくさん見てきました。
「これは何とかしないといけない」と思い、私は自院で行っている栄養指導ノウハウと販促方法を体系的にまとめて研修生の仲間にシェアすることにしました。
すると人柄も地域も立地も違う治療院で同様に売上を伸ばすことができたのです。
その後、仲間の後押しもあって治療院コンサル大手のアトラ株式会社と提携して、治療院に栄養指導を導入する講座を本格的にスタートしました。
この講座は2021年現在で第6期まで開催して参加者全員が大きな売上を出すことができ、何より多くの患者さんを救うことに繋がっています。
講座できちんと結果が出たことは大きな自信にもなったのと同時に、
手技に「治療効果を高める栄養指導」を組み合わせて、体の外部と内部の両方からアプローチする
というやり方が治療家として最善の方法であると確信を持ちました。
技術の腕一本でお金を稼ぐ、ゴッドハンドのような凄腕の治療家を目指す、という人は多くいます。
しかし、それで成功する人は一部の人間だけでほとんどの人はうまく行きません。
〝 一生懸命勉強をした先生が報われる世の中を作りたい 〟
手技・施術だけで勝負するのが治療家ではありません。
栄養治療家メソッドでは、手技に栄養指導を組み合わせてゴッドハンドじゃなくても地域で差別化し選ばれる治療家になれる方法を発信していきます。